待ち合わせ場所として多くの人に親しまれてきたアモーレ広場。
「パイ山」の姿を継承しつつ、そこに ”光る大屋根 ”をかけ、港町神戸を象徴する「灯台」のような広場をつくります。
“ 光る大屋根 ”は、待ち合わせやイベントスペースを荒天から守るだけでく、大きな照明装置として、
人々、彫刻、周辺建物、広場を照らす役割を担っ ています。
その光はサンキタ通りなど周辺を行く人の目に留まり、見つけるとほっとす るような ”まちの玄関口 ”として存在し、
人を介して広場とまちがやわらか く繋がっていきます。
夜景、山に浮かぶ電飾文字、神戸ルミナリエ、通りのイルミネーション、 光にゆかりのある神戸にふさわしい広場のあり方として、【神戸の玄関の灯台(シャンデリア)】を提案します。
まちと人と広場の繋がり
① 待ち合わせ場所として長く親しまれてきたアモーレ広場。「パイ山」を再現・移設し、歩行者動線を確保します。
② 広くなった「パイ山」の間はイベントスペースとしても利用可。
③ 広場を包むように、大屋根をかけます。 大屋根は光を透過する膜でつくり、広場に明るさを確保します。
④ あたりが暗くなると大屋根は光り始めます。サンキタ通りなど周辺と繋がり、まちを照らす灯台としての役割を果たします。
広場の使い方
a.待ち合わせ広場として
アモーレ広場の象徴であるパイ山は、これからも神戸の玄関口を見守ります。
b.大屋根として
大屋根により、雨天時などの際にも利用できる広場に生まれ変わります。
c.照明として
人や、彫刻、広場全体、周囲の建物を照らすための照明として、存在します。
d.デジタルサイネージとして
膜部分に映像を照射し、サインや観光情報などを伝えるスクリーンとして活用。
e.イベントスペースとして
パイ山の間の開かれたスペースを舞台、パイ山を観客席として活用。
f.灯台として
通りから見る。見つけるとほっとするような、港町神戸を象徴する「灯台」。
明るい広場を目指して
スチール材によるツリー型の骨組み構造の表面に膜を貼ります。
柱部は埋設物に干渉しないよう配置。
膜部分には耐久性、防水性、光の透過性に優れたPVCコーティングポリエステル繊維膜材を採用。
昼間は、差し込む太陽光を、夜間は、内部に設置した照明の光を透過させ、広場を明るく照らします。
内部に設置した明暗センサー付ライトにより、夜間だけでなく、曇天時など広場が暗くならないよう配慮。
神戸の玄関口にふさわしい、明るい広場を目指します。
【神戸の玄関の灯台(シャンデリア)】
神戸三宮「さんきたアモーレ広場」デザインコンペ | 応募案 | 広場 | 日本/兵庫県/神戸市 | 2019 February