私たちの提案は、この場所を通り抜ける人々の姿に着想を得ています。
トイレに立ち寄る人、木々を見上げる人、歩道橋下で休む人、電車を観る人、または駅から通りを観る人。
新しい建築は、そんな人々の姿を大切に、さらにこれから訪れる人々にとっても親しみのある「玄関」のような空間に出来ないかと思いました。
【大井の町なみを縫うモニュメンタル・ポケット】は、暗渠部分や既存樹木、歩道橋等を尊重しながら空間を分節し、そこにトイレ等の機能を詰め込む事で、たくさんのポケットスペースをつくる提案です。
また外周の壁の高さをコントールする事で、視界を確保しながら公園全体が一まとまりに感じられるような造形を目指しました。
来訪者は、ポケットの連鎖の中を行き来する内に、景色を楽しむための視認性と、きっかけを楽しむための回遊性を同時に体験する事が出来ます。
【大井の町なみを縫うモニュメンタル・ポケット】
「新しい建築の楽しさ2018展」会場構成デザインコンペティション | 応募案 | 広場 | 日本/東京都/品川区 | 2018 August