はじめに
—東京・荒川に設けた活動拠点—
なにか発見したとき、まず企画を立ててみます。 そうすると、この企画について話をしてみたい相手の存在に気付きます。 僕にとって、いろいろな人といっしょに活動することが作品づくりにはとても大切なことだと感じています。 とすると、企画は人と人をつなぐコミュニケーションツールのようなものですね。
また、事務所は東京都荒川区にあります。
下町の小さな工場(こうば)が並ぶような地域で生活し、消防団で活動したりしながら、いろんな職人さんや地域活動に熱心な方々に出会い、少しずつ人の繋がりを実感できるようになりました。
もっともっといろんな人と関わりながら活動できる、そういう力をこの場所から感じ取ることができます。
ここ荒川で、多くの人と関わりながら作品をつくれるように、
「荒川企画室」を添えました。
将来的には建築士事務所の登録ができるように準備を進めながら、
建築物だけでなく、さまざまな作品をつくっていくための拠点として、
山本展久アトリエ 荒川企画室を設けます。
2016.4 山本展久
コンセプト
—世界を楽しむ術をデザインする—
建築を通じた、新しい世界の見え方の提案
近所を散歩していると、いつもと全く変わっていないはずなのに、「こんな道、あったかな」なんて思うことがあります。僕にとってそれは新しい発見で、これまでと地続きでありながら、新しい世界の広がりを感じさせてくれます。
そんな日々の中に潜む、”新しい世界の入り口”に、僕は惹かれます。
日々はときに狭く、退屈で、難しいものに感じられます。
そのたび、僕は新しい発見に導かれた、新しい世界に救われます。
世界を変えること、世界の見方を変えること、いずれも建築(=建築的な考え方)がこれまで担って来た大きな役割の一つです。
山本展久アトリエ 荒川企画室は、世界を楽しむ術を広く伝えるため、建築を通じた新しい世界の見え方を提案し、人々の生活に貢献したいと考えています。
2018.10 山本展久
テーマ
—知りたいのは「生活」だ—
世界を楽しむために、世界を知る。
人はどうすれば豊かに生きることができるのか、
山本展久アトリエ 荒川企画室では「生活」をテーマに活動を行なっています。
生活を構成する要素ごとにプロジェクトチームを設け、様々な角度から建築的アプローチを試みます。
2018.10 山本展久